膜構造建築物は、屋根や外壁に膜材料を用いた建築物で建築分野における新しい技術です。

編著 「膜材料弾性定数試験方法作成委員会」
 発行 (社)日本膜構造協会 1995年
発行年 

「膜材料弾性定数試験方法」は、膜構造用膜材料の引張剛性とポアソン比を求める試験方法で、膜構造の構造計算時に必要となる数値である。
 膜面の解析は、異方性膜材料の引張剛性として、たて糸方向Et1、よこ糸方向Et2で弾性定数が異なり、ポアソン比もたて糸方向に対するもの(ν12)と、よこ糸方向に対するもの(ν21)と異なった数値となる。弾性体の理論では、(Et1: Et2 = ν21: ν12)の関係が条件となる。
 本試験方法は、この条件を厳格に守り、各弾性定数を測定値から最小自乗法等の操作で各数値を決める方法示している。試験は、二軸引張試験を行う。
膜材料の弾性定数を求めるためには必須の資料となる。また、膜材料の弾性定数の測定試験方法の規準は、世界的にもなく貴重な資料ともなる。

<目次>
1. 適用範囲
2. 試験方法
3. 試験片形状及び二軸引張試験機
4. 試料の採取及び試験片
5. 試験片の取付け
6. 歪みの測定
7. 試験条件
8. 試験
9. 引張剛性及びポアソン比の算出

A4版 27頁 価格  会員価格 1000円 非会員価格 2000円