膜材料の定着部における応力伝達機構に関する研究 -引張破断試験時におけるクランプ定着部の伸長特性-

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発行年 2003年
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タイトル 膜材料の定着部における応力伝達機構に関する研究 -引張破断試験時におけるクランプ定着部の伸長特性-
著者 中村栄作、河端昌也、金煕均
概要 膜構造の形状安定のためには、膜面を張力状態に保つことが必要である。ゆえに施工時の張力導入、および張力再導入については計画上及び維持管理上において十分考慮すべきである。定着部とは膜面に張力を導入するための機能と、鉄骨などの境界構造へ応力を伝達する機能をもつ重要な部分である。そこで本研究は定着部を含めた膜構造の応力状態と応力伝達機構を解明し、膜構造の経時変化を把握することを目的とする。本報は前報に続き、ボルト孔をあけないアルミクランプ定着部試験体について引張破断実験を行い、試験体全体の変形量だけでなく、膜材料部分およびクランプ部の変形量を個別に計測することにより、バランスの取れた評価を行う。これにより、エッジロープの違いや、糸方向の違いが変形や破断荷重に及ぼす影響を検討する。