面内捩りを受ける直行異方性円形張力膜のしわ発生時の応力測定

詳細内容
発行年 1995年
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タイトル 面内捩りを受ける直行異方性円形張力膜のしわ発生時の応力測定
著者 宮村倫司、半谷裕彦
概要 直交異方性の膜にしわが発生している時の応力状態を実験により調査することが、本論文の目的である。対象とするのは面内振りを受ける円形張力膜である。最初に、両面にゲージの貼られた膜の引張試験を行い、ゲージ、接着剤および膜材の総合的な応力-歪曲線を求める。薄い膜ではゲージを貼った部分はほぼ線形的な挙動を示すので、これに対する材料定数が求められる。直交異方牲の場合は三方向の引張試験を行う。次に、円形膜にゲージを貼り、しわ発生前から発生後まで歪を測定する。先の引張試験で得られた定数を用いて歪から応力を求めて主応力図を描くと、しわ発生時にはほとんど圧縮応力は存在せず、また、直交異方性の膜では主応力の向きは繊維方向に近いことが示される。