膜構造物における滑雪現象に関する一考察

詳細内容
発行年 1994年
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タイトル 膜構造物における滑雪現象に関する一考察
著者 苫米地司、山口英治、高倉政寛
概要 本研究は、 膜構造物の屋根雪処理を円滑に行う方法を提示することを目的に行った。始めに屋根上積雪の滑雪状況の屋外観察を行い、その結果を基に低温室内でモデル雪を用いて膜材上の滑雪現象を実験的に倹討した。さらに、 積雪地岐に建設された大規模膜構造物の屋根上積雪状況の現地調査を行い、気象状況との関係について倹討した。その結果、膜面の一部が低温となり雪が膜面に凍着する場合や屋根の頂部に多くの積雪がある場合、これらの部位が固定される状態となり顕著な滑雪現象が見られない。すなわち、円滑に滑雪現象を発生させるためには固定される部位を少なくすることが重要である。現地調査においても、屋根雪の回定される部位が少なくなる膜材をV字状に張った場合には円滑な滑雪現象が見られることが確認できた。