膜構造解析における材料非線形性の評価

詳細内容
発行年 1994年
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タイトル 膜構造解析における材料非線形性の評価
著者 日野吉彦、石井一夫
概要 一般に膜構造の応力変形解析は,実用的な妥当性と解析の困難さから,材料線形・形態非線形の立場で解析されることが多い。しかし実際の膜材料は,材料非線形性が強く,これを考慮しなければ,解析上,大きな誤差を生じる可能性がある。したがって,より実際に近い膜応力変形解析を行うためには材料非線形性と形態非線形性の2つを考慮する必要がある。本研究では,形態非線形を前提として,あらかじめ数種の材料定数を設定し,それを解析時の発生応力によって取り替えることにより,材料非線形性を再現する試みを行う。このとき2軸応力の評価方法が問題となるが,これに関して,塑性体の降伏条件における”相当応力”の概念を取り入れた新しい膜面応力の評価方法を提案し,その妥当性を検討するとともに,これを用いた場合の問題点,留意点を示す。