膜構造物の温熱環境に関する研究( 第3報)-膜構造物の建築気候に関する年間環境実測-

詳細内容
発行年 1991年
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タイトル 膜構造物の温熱環境に関する研究( 第3報)-膜構造物の建築気候に関する年間環境実測-
著者 佐野武仁、田中耕太郎、今井礼子、田中儀治、尾川友佳子
概要 厳しい自然環境の中で膜構造物は可能であるかが、当初の懸案であった。環境工学の立場から膜構造部物を観察すると、居住性としての快適性、建物熱負荷とエネルギー消費量、騒音および音の伝搬、結露、発熱量や炭酸ガスなど室内有害物質、建物と換気性能など建築気候を構成するパラメータは多い。そこで筆者らは、1989年12月末から91年8月末まで、寒冷地帯広に建つ膜構造物(写-1)を対象に、日射量、建物内外の温湿度、風速などの実測を行った。ハイブリツド、マイコン(写-2 )を現地に設置し本俗的に環境実測を開始し、1年間のデータを収集した。既報では、採光、日射量などを知るためのテフロン膜、塩ビ膜など膜材料の基礎研究、寒冷l也の膜構造物の結露、夏期の室内環境実測、エネルギー消費量と夏期温熱環境のシミュレーションなどについて発表したが、本報では建築気候としての年間環境実測結巣について発表する。