膜構造屋根散水システムの熱的効果に関する研究

詳細内容
発行年 1990年
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タイトル 膜構造屋根散水システムの熱的効果に関する研究
著者 石川幸雄
概要 広島県に建つ膜構造体育館(広島学院ザピエル体育館)は、自然環境との共生を重視する学校の教育方針を具現化するため、当施設の温熱環境調節には、機械力に基づくアクティプクーリングを行わず、自然エネルギーを利用したパッシブクーリングの手法として膜屋根散水による蒸発冷却システムを計画し、実施した。その原理は、膜屋根面に散水を行い、水分の大気中への蒸発に伴う冷却効果により膜表面温度を下げ、これにより体育館内部の自然冷房を行うものである。本研究では、当体育館における屋根散水システムの観察とその熱的効果に関する実測結果を示し、膜屋根散水による蒸発冷却効果によって体育館内部の温熱環境が向上し、その自然冷房効果が顕著であること、更に、一重膜屋糠の採光・日射透過特性に関する実測結果を報告する。