低次四辺形膜要素による形状解析について

詳細内容
発行年 1990年
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タイトル 低次四辺形膜要素による形状解析について
著者 正岡典夫、石井一夫
概要 膜構造は面外に剛性を有さず、張力を与えることによりはじめて成立する構造形式である。そのため、有限要素法により解析を行う場合は、常に幾何学的非線形性を考慮する必要がある。さらに、応力集中やリンクリングの影響を考慮した要素分分割により動的非線形解析まで実施するような場合には、大規模な演算を必要とすることになり、計算の効率化が強く望まれる。本報告は、板殻構造解析で用いられる次数低減積分手法の考えを取り入れて、双一次四辺形膜要素の面内積分次数を低減し、面内一点積分要素として扱うことにより、計算の効率化を計ることを検討する。そして形状解析問題を通じて、通常積分による方法と低減額分による方法の結果を比較して、低減積分要素の有用性について報告する。