ETFEフィルムの粘塑性構成式

詳細内容
発行年 2009年
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タイトル ETFEフィルムの粘塑性構成式
著者 丁乙碩、河端昌也
概要 ETFEフィルムは伸び能力が高い材料であるため、より高耐力化させるために延伸による方法が提案されてきた。このような延伸方法は引張力の除荷後、塑性域での残留ひずみと応力を予測することが重要となる。一方、ETFEフィルムはクリープ、リラクセーションといった粘性が顕著で、その挙動にはひずみ速度依存性が見られる。特にひずみ速度に依存した降伏応力及び降伏後の応力‐ひずみ関係を弾塑性構成式で表すためには、ひずみ速度に応じて材料定数を変えなければならないため、ETFEフィルムを用いた構造物の挙動を予測するうえで十分とは言えない。そこで、本論文では、ETFEフィルムの粘塑性挙動を精度よく表現するために、移動硬化クリープ理論と非線形移動硬化理論を組合わせた粘塑性構成式を適用し、ひずみ速度依存性を表現できるように材料定数を決定する。なお、実験結果と解析結果の比較を通じて、ETFEフィルムに対する粘塑性構成式の妥当性を確認する。