White Noise を用いた膜構造物の膜張力測定装置の開発 -測定装置の改良と検証実験-

詳細内容
発行年 2006年
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タイトル White Noise を用いた膜構造物の膜張力測定装置の開発 -測定装置の改良と検証実験-
著者 陳商煜、大森博司
概要 著者らは、膜構造物の膜面に生じる膜張力を定量的に、二方向別々に、高い精度で測定でき、かつ現場で簡易に利用できる測定方法として音波を用いた方法を提案し、実験により精度の検証を行っている。その原理は長方形の境界面を持つ膜面を可聴域の振動数を持つ音波で加振し、膜面の持つ共振振動数近傍で起こる励起振動を測定することで、間接的に膜面に作用している張力を測定するものである。膜張力を精度よく測定するためには、空気の付加質量の影響を考慮する必要があり、膜の振動面積に等価な円形板を用いて理論的に評価している。本論では、既往の膜張力測定実験で用いたスウィープ加振に代わり、White Noiseを加振音源とした膜張力測定実験を行い、その有効性を検証する。また、装置の実用化を目標としているので、低張力から高張力の広い範囲で90% 以上を目標精度とし、精度向上のための装置改良およびその検証実験を行ったので報告する。