二重ケーブルネット膜構造の振動特性について-実物実験の解析-

詳細内容
発行年 1996年
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タイトル 二重ケーブルネット膜構造の振動特性について-実物実験の解析-
著者 宋浩、石井一夫、近藤一雄、樫原健一、神沢宏明
概要 二重ケーブルネット膜構造は、新しい構造形式であり、その動的特性はまだ不明である。本論文は模型実験に引き続き、実物(大阪プール)の振動実験結果の振動解析を行い、二重ケーブルネット膜構造の動的特性を総合的に把握することを目的としている。まず、実物の振動実験から得られた振動波形をフーリェ変換し、卓越振動数を定める。次に、振動波形から減衰定数を決める。そして、固有値解析によってモード形状、卓越成分、共振を起こす可能性等を考察した。二重ケーブルネット膜構造は、剛性の高い下部ケーブルネットと上部ケーブルネットに膜面をとりつけた比較的剛性の低いケーブル膜部分をポス卜材で連結されるため、特別の振動性状となると考えられ、部分構造分割によって実物の振動性状を数値として把握する。最後に、模型実験と実物実験の関連についても検討した。