織布特性を考慮した膜構造の応力・変形解析法

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発行年 1989年
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タイトル 織布特性を考慮した膜構造の応力・変形解析法
著者 西川薫、石井一夫、小竹達也
概要 膜構造の応カ・変形解析に於いて、膜材料の応力-歪関係を正確に捉えて計算に反映させることは解析精度を高める上で重要である。恒久的な膜構造建築物に汎周されている四フッ化エチレン樹脂コーテイングガラス繊維布は、織布とコーテイング樹脂の複合材料である為、その応力-歪関係は両者の特性が後合され複雑な非線形性を示す事が各種試験結果から判っている。特に織布は、織糸の持つ幾何学的な構造から、一般弾性体とは異なる応力歪関係を保有している。本論文では、織糸の幾何学的構造モデルにより織布の応力-歪関係を表現した "織布要素" と ″コーティング要素" の2つよりなる織布膜要素を新たに構築し、この要素を用いて、膜材料による特殊な "材料非線形性" と膜構造の変形から生ずる "幾何学的非線形性" の双方を考慮した有限要素法による膜構造の応力-変形解析法について述べる。